二十歳過ぎてから1度もSEXしてないラッパーなんていないと信じていた。
刑務所じゃあるまいし…
でも
いるんですね。
そんな話を聞いた心優しい俺は何とかしてやりたいと。
夜も眠れない。
風俗でも連れて行こうかと思ったが風俗では数に入らない。
そんな時に
『私が…』
と筆下しを引き受けてくれた天使。
素晴らしい。
ということで数年童貞ラッパーの筆下しの取持人兼介添人兼見届人を務めて参りました。
勿論、取持人兼介添人兼見届人の俺は天使に指一本触れません。
信じませんよね。
すいません。
指一本だけ触れました。
だってこの筆君
グズグズしてんだもん。
介添人としての務めもあるし。
シアリス(勃起するやつ)とカマグラ(これも勃起するやつ)をセットで筆君に飲ませる。
30分後
筆君『立ってきました、髪の毛が!』
そこじゃねぇだろ。
別に変な薬を飲ませたわけではない。
さて
髪の毛も立ったところで介添人の俺が促す。
ふたりでベットに並んで座るまでにたっぷり1時間。
ここからがちっとも進まない。
仕方がないから天使の服を俺が脱がせる。
もういいだろう。
そこからひとつひとつの関門を筆君自力突破するのに各15分ずつを消費する。
はぁ~
しかも立つのは髪の毛だけでアッチは…
挿入準備完了まで更に15分。
俺の役目もここまで。
と思って安心してたら入口で筆が迷子になってる。
迷っているうちに筆が下を向く。
穴があったら入りたくなるわ!
筆君、俯きながら道に迷うこと15分。
タイムアウト。
風俗でもないのに何故タイムアウトに?
と思うだろう。
これからレコーディングなんだってさ。
残念ながら取持人兼介添人兼見届人の役目は果たせませんでした。
面目ない。
『アンタが傍にいたら立つモンも立たんだろ!』
とのお叱りを受けそうだがなんせ
取持人兼介添人兼見届人ですから。
昔、軍艦の艦長が空爆を受けている真っ最中に
『息子は立派に立ってるか!』
と兵士を鼓舞し、兵士は
『ビンビンです!』
と返したという話を聞いたことがある。
そう
男たるもの爆弾が降り注ぐ中であってもビンビンであるべきなんです。
傍に俺がいるくらい何だっての。
天使に申し訳ない。
えっと
前以て言っておきますが、自分もあやかろうと「その天使は誰?」なんて聞いても教えませんからね。
筆君が誰だかは聞かないで下さい。
口が滑ると思うので。