武士道 - 666 from 666CONNECTION

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武士道

武士道に憧れ、学び、体現しようと志す者は多い。

多くはその原点を佐賀藩士・山本常朝の「葉隠聞書」に求める。

そう、あの

「武士道と云うは死ぬ事と見付けたり」

ってやつ。

この一文を読んで

「華々しく死ぬことが武士道」

と解釈する。

でもこの先を読む者は少ない。


『武士道と云うは死ぬ事と見付けたり』

の先はこう続く。

『…二つ二つの場にて、早く死方に片付ばかり也。別に子細なし。胸すわって進む也、図に当らず、犬死などいふ事は、上方風の打ち上りたる武道なるべし。二 つ二つの場にて、図に当るやうにする事は及ばざる事なり。我人、生る方がすき也。
多分すきの方に理が付べし。もし図に外れて、生たらば、腰ぬけ也。此境危 き也。図に外れて死にたらば、気遣いにて恥にはならず。
是が武道の丈夫也。毎朝毎夕、改めては死々、常住死身に成て居る時は、武道に自由を得、一生落度な く家職を仕課すべき也。』

とね。

分かる?

チラッと見て飛ばしたろ?

簡単に俺なりに解説すると


死ぬか生きるかの二者択一の選択を迫られたら死ぬ方を選べ、ってこと。

誰だって死ぬより生きたいもんだから生きる選択の理由ばかり探すのが人の性。

でも、うっかり生き残って腰抜けと大恥かくより犬死にになるかもしれないが死を選べば取り合えず格好はつく。

朝から晩まで死ぬ覚悟してれば一生大恥かくこともない。


ってところかな?

すべては後世に「恥」を残さない為の苦肉の策じゃないかな。

じゃなんで「恥」にそこまで拘るのか?

これは武士階級の給料システムにあるんだと思う。

武士は領主から禄という名の永代給料を貰って家族を食わせている。

だが「恥」をかけば給料は貰えず家名は取り潰しとなり家族は路頭に迷う。

だから死んで「恥」を雪ぐ。

そうすれば残された家族は「名誉の家」と保護される。

戦死した兵士の家族に国から恩給が出るのと似ている。

ようは家族の為なんだね。


この感覚を現代に照らし合わせてみると…

今じゃどんだけ大恥かいても家族が路頭に迷うことなんてない。

だから大恥かいても生き残って家族を養うべき。

というのが常識で「葉隠」は通用しない。

現代じゃそもそも「武士」なんてものは存在しないし、武士階級を支えるシステムも倫理もない。

それでも「武士道」を体現しようとする者はなくならない。

きっとそういう人達は武士の形式ばった所作や美意識に憧れを抱くのだろうと思う。

でも

武士にはなれない。

この泰平の世ではね。

それでも「葉隠」に学ぶことはある。

『二つ二つの場にて、早く死方に片付ばかり也』

ってとこ。

「死ぬか生きるかの二者択一の選択を迫られたら死ぬ方を選べ」

っやつね。

「死ぬ方…」を「損な方…」に、

「生きるか…」を「得か…」に置き換えてみる。

『損か得かの二者択一の選択を迫られたら損な方を選べ』

これがビジネスの話なら選択は真逆になるが、例えば

大切な二人の仲間が争うとする。

仲裁の余地は無い。

指を咥えて見ているのも選択肢の一つかもしれないが、それでは仲間を二人共失う。

「どちらが損でどちらが得か?」

喧嘩に負ける方に加勢して一緒に倒れたらいい。

勝った方は「勝利」を得て、

負けた方は「仲間」を得る。

共に面目が立ち、己自身は美意識を保てる。


まぁそんな場面に出っくわすことなんてそうそう無いが、そういう場面に立って選択を迫られた時に迷いなく「一所懸命」になれる日々の心の備えと鍛錬こそが「武士道」なんじゃないかと。

コメント

チラッと見て飛ばしたのが後々バレた辺りがさすがです…( ̄O ̄;)
武士道ですか…世間ではそんな人達が「ひねくれ者」扱い。

Re: タイトルなし

> チラッと見て飛ばしたのが後々バレた辺りがさすがです…( ̄O ̄;)
> 武士道ですか…世間ではそんな人達が「ひねくれ者」扱い。


『ひねくれ者』でいいんだと思います。

そこがまた魅力的なのではないかと…

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PROFILE

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埼玉under ground label
666CONNECTION BOSS

埼玉HIPHOPシーンで暗躍する最低で最悪な日本男児。

■イベント[666CONNECTION]主催
■イベントプロデュース、トラック制作、CD制作・販売、若手アーティストの育成などを行う。
■2014.9 1st アルバム[SAITAMA最前線]をリリース。
■2015.3 コンピレーション・アルバム[THA STREET VIBES]をリリース。

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